ひげの濃い人は、みんな自覚があるんです。
自覚があるからコンプレックスに感じているわけです。
なのに、無神経な人っているんですよね。
あれは1年前のことでした。
午後から取引先の会社をまわり、 その日、最後の会社を訪問したときの出来事です。
すでに夕方近くになっていたので、ひげが伸び始めている自覚はあったんです。
でも、出先でひげを剃るわけにもいかず、そのままうかがったんですね。
担当者との話は30分ほどで、つつがなく終了。
もう終業時間が近かったので、 担当者はのんびりした気分だったのかもしれません。
会話は自然と雑談に。
ホントに普通に会話していただけなんですよ。
それなのに、担当者が急にくすくす笑い始めたんです。
「Tさん、どうされました?」 そりゃあ聞きますよね。気になりますもん。
「●●さんさぁ、いま流行の無精ひげを意識してるのかもしれないけど…
ごめん、正直に言うね。全然似合ってないよ。て言うか、変だから。ハハハっ」
別に狙ってないし。
ひげが濃いんだから、しょうがないだろ! と言い返せるわけもなく、
「ですよね。やっぱり似合わないかぁ〜」とお調子者を演じてみせる小心者。
心は、ざっくざくに傷ついているのに…。
この出来事が、高校生以来の脱毛に踏み切らせるキッカケでした。
高校時代、雑誌の後ろに載っていた『ひげ抑制ローション』を購入したことがあるんです。
高校生には高額な1万円も払って買いましたが、案の定、全く効果はなし。
それどころか、肌荒れまで起こしてしまって…。
そんな経験があるので、今回は慎重に脱毛製品を検討することから始めました。
手軽に使えて、効果が得られそうなもの。出来れば、なるべく安く買えるもの。
いま考えれば、都合の良過ぎる選択基準なんですが、
そうして見つけたのが『脱毛用ワックス』。
以前観た、アメリカ映画の中で女優さんが自宅のバスルームで使ってたやつだ!
と一人で興奮。早速、購入して試してみました。
説明書によるとワックスの成分は、ミツロウやパラフィンなどが含まれているらしく、
水あめのような粘着タイプでした。
これを気になる部分に塗り、固まってきたら付属品のシート(ちょっと硬い紙みたいなもの)を
ワックスの上に貼って、一気にはがすだけという簡単なものです。
バラエティ番組の中で、バツゲームか何かわからないけれど、
お笑い芸人が足のスネにガムテープを巻かれて、 一気にはがされたりするじゃないですか。
あの状態が顔で、それも鼻の下で行われていると想像してください。
「あぁっ!!」 思わず声が出ます。それも、極短めで小さな悲鳴。
シートを見ると、確かに無数のひげが貼りついています。
そして、口元のひげがなくなっっている。大成功……かと思いきや、よく顔を見ると、
ブツブツと小さな赤い斑点が。
そう、毛根から微かに出血しているんです。
しかも、全体を見ると、羽をむしられた鳥の肌みたいにも見える。
私の肌が白いから余計に、そう見えてしまうのかもしれませんが…。
結果的に3〜4日は、ひげが生えてきませんでした。
説明書には2〜4週間は大丈夫と書かれていたけれど、
私の剛毛は一般的な基準を超えていたのでしょう。 それはいいんです。
でも、脱毛した部分が炎症を起こしてしまい、皮膚科へ行くはめに。
私の使い方がマズかったのか、
それとも脱毛ワックスには合わない肌質だったのか原因はわかりません。
ただ、ひとつハッキリ判ったのは、この脱毛方法は続けられないということでした。
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